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私はデザイン当初は「印刷物だろうが、WEBのデザインだろうが作り方は同じじゃない?」
なんて思っていました。
ちなみに、印刷物とWEBデザインの作成時の違いについては、
こちらの記事でまとめてあるので、一度見てみてください。
しかし、印刷物をデザインする以上知っておかないといけない言葉があります。
それがタイトルにもある、
【塗り足しエリア】
です。
目次
【塗り足しエリア】とは?
塗り足しエリアとは、印刷物の仕上がりサイズから、
『上下左右に3mm広げたエリア』
のことを言います。
下の画像は実際に印刷物をデザインする時の画面です。
(ガイド線でどこが仕上がりサイズかわかるようにしています)
なぜ塗り足しエリアが必要かというと、
例えば、背景が全て黒色のA4サイズのチラシを印刷しようとした時に、
そもそもA4サイズの用紙に印刷をするわけではありません。
Wordなどを使って印刷したことがある方はわかると思いますが、
A4サイズの用紙だったとしても、一定の範囲内でなければ、
文字の入力ができません。
それは、用紙の端まで印刷することができないからです。
そのため、A4サイズいっぱいにデザインをしたようなものを印刷する場合には、
A4サイズより大きなサイズの用紙に印刷をし、
その用紙をA4サイズに裁断するという方法をとります。
その際に、印刷範囲が仕上がりサイズギリギリだと、
裁断位置が少しでもずれてしまった場合、
端に印刷されていない部分出てしまいます。
実際裁断する際には、多少ではありますが、
切断面のズレが発生します。
そのため、印刷物デザインの作成において、
【塗り足しエリア】は必要不可欠となります。
【塗り足しエリア】の効率のよい作成方法
塗り足しエリアは、デザイン作成前に作ってしまうのが一番効率的です。
後から作成するとなった場合、
最悪の場合デザインを変更しなければいけない、
なんてことになりかねません。
3STEPで作成できるので、覚えてしまいましょう。
※例はA4サイズものを載せています。
1.仕上がりサイズでカンバスを作成する
まず、ファイルの新規作成時ですが、
この時は「仕上がりサイズ(A4であれば297×210mm)」でカンバスを作成します。
2.ガイド線を引く
カンバスが画面上に表示されたら、
定規上で左クリックし、そのままカンバスに向けてドラッグします。
※定規が表示されていない場合は、上部メニューの「表示」→「定規」で表示できます。
実際にガイド線を引くとこんな感じになります。
下画像のように全ての端にガイド線を引きましょう。
3.塗り足しエリア込みのカンバスサイズに変更する
ガイド線を引き終わったら、
最後に塗り足しエリア込みのカンバスサイズに変更します。
まずは、上部メニューの「イメージ」→「カンバスサイズ」をクリックします。
「幅、高さ」に塗り足しエリア込みのサイズを入力します。
A4サイズの場合、297×210mmなので、303×216mmと入力します。
入力が終わったら「OK」をクリックします。
すると、
・仕上がりサイズがガイド線でわかる
・塗り足しエリア込みのカンバス
が出来上がります。
たくさんデータを作成する際は、
このデータを一度保存し、複製すれば、毎回設定する手間が省けます。