今回はゲームのバグのような【グリッチ加工】の方法について解説していきます。
まずは加工したい画像を用意します。
Windowsの場合「Ctrl+J」、Macの場合「command+J」、
もしくはレイヤー上で右クリック→『レイヤーを複製』でレイヤーを複製します。
複製したレイヤー上で右クリック→『レイヤー効果』へ進みます。
最初に表示された以下の画面の赤枠内の【チャンネル】という項目を操作していきます。
「R」「G」「B」のうちどれか1つのチェックを外して『OK』をクリックします。
移動ツールに切り替え、複製したレイヤーを左右にズラすと、
以下のようなイメージになります(今回はRverで進めていきます)。
その後、元のレイヤーと複製したレイヤーを再度複製します。
そうしたら2つのレイヤーを選択し、右クリック→『スマートオブジェクトに変換』します。
『長方形選択ツール』に切り替え、被写体の境界線あたりを複数回にわけて選択します。
この際、「Shiftキー」を押しながらでないと前回の選択範囲が解除されてしまいます。
選択が終わったら、『フィルター』→『変形』→『波形』へ進みます。
「波数」と「波長」を調整し、
プレビューのようにある程度ぐにゃぐにゃになったら『OK』へ進みます。
すると以下のようになります。
次に、「ノイズ」などで調べた画像素材を追加します。
レイヤーを複製し、被写体が隠れるくらい配置します。
配置が終わったら、『スマートオブジェクトに変換』で画像を結合します。
次に、結合したレイヤーを選択した状態で、
先ほど作成したマスク部分を、
Windowsの場合「Ctrl」、Macの場合「command」を押しながらクリックします。
すると以下画像のように先ほどの選択範囲が作業画面上に表示されるので、
その状態になったら、「マスク」をクリックします。
すると以下のようなイメージになります。
『描画モード』を「オーバーレイ」にします。
(素材の画像によって相性があるため、ここはモードをいくつか試してみて気に入ったものを選択するかたちで大丈夫です)
『移動ツール』に切り替え、位置をズラして行きます。
こちらでグリッチ加工の完成になります。
【補足情報1】
先ほどは画像をそのまま使用してグリッチ加工を行ったのですが、
被写体を切り抜きした場合でも同様の加工ができます。
画像を複製し『自動選択ツール』→『被写体を選択』→『マスク』で被写体を切り抜きます。
※切り抜きした画像は『スマートオブジェクトに変換』する必要があります。
切り抜きした被写体で先ほどと同様の効果をつけるとこのように被写体にだけ効果をつけることができます。
さらにノイズ等を加えたものが以下になります。
被写体を切り抜きしていない場合、した場合の差異は以下になります。
【補足情報2】
デザインを作成する際、下画像のようにモノクロ画像をデザインしなければいけないような場面に合う方も少なくないと思います。
そんな時に、今回お伝えした『レイヤー効果』のチャンネルを1つチェック外し、
位置をズラすということをするだけで、レパートリーを1つ増やすことができます。
デザインのレパートリーが多いというのはデザイナーとして大きな武器になるので、
ぜひこんな方法もあるんだ!と参考になれば幸いです。